嫌いな食べ物が嫌いな理由をロジカルに説明してみる

嫌いな食べ物とその理由 - 真夏に悪い夢を見る

 記事の冒頭の "「嫌いな理由がやけにロジカル」と評され" というところを読んで、「好き嫌いみたいなロジックとは全くかけ離れたものをロジカルに説明できるなんて、すごい!」と思ったのだが、読んでみると残念ながら内容は期待に沿うものではなかったので、はてブに「ロジカル? どこが?」と無礼な感じでコメントを残した。

例えばこういう感じであれば、ロジカルと言えなくもないと思う。

  • 私は、コロイドやゲルに対して嫌悪感を持っている
  • ゆえに、私は、ドロっとした食感の食べ物が嫌いである
  • よって、中華料理の「あん」や、固まる前の卵が嫌いである
  • したがって、私の嫌いな食べ物は八宝菜、酢豚、半熟卵、温泉卵である

 でもこれは説明の過程にロジックらしきもの(演繹法)を導入しているだけであり、なぜ嫌いなのかという理由に根本的には答えを出していない。そこがどう説明されているか非常に興味があった、と言う話でした。

 

サイゼリヤ(サイゼリアではない)に連れて行かれる人が面白い

まとめよう、あつまろう - Togetterが、すごく面白い感じだった。


初デートで美味しいイタリアンがあるよって電車で時間かけてサイゼリヤサイゼリアではないらしい、知らなかった)に連れていくなんてもちろん論外*1なわけで、普通にこの話を聞いたら男に対して引く感覚以外は抱かない気がするんだが、どうも別の感情がもやもやと沸き上がってくるのはどうしてか? 


幾つか理由を挙げてみる。

  • タイトルの「ござる」と言う言葉遣い
  • 黒歴史」と言いつつ「面白エピソード」と呼び、嬉々として公開
  • そもそも黒歴史って言葉の意味違わないか?
  • むしろ黒歴史は現在進行中なのでは?
  • 「男を見る目がない」ことを原因としているが、自スペックの問題じゃ?
  • ただ、自分のことを"外見も挙動も言動も思考も全体的にヘタレ"とも言っている
  • でもアイコンはかわいい系

あと、

っていうのは昔の自分に言っているんだろうけど……お互い様ということか……。


興味が湧いたので別のまとめも見てみた。面白い。


まとめよう、あつまろう - Togetter


まとめよう、あつまろう - Togetter


あと、なんかよくわからないけど、このまとめ。

まとめよう、あつまろう - Togetter


これ、「会話に見えるように抜き出してる」んじゃなくて、単に時系列に並べてるだけっぽい。すごい。なんか新しいtogetterの使い方って感じする。

まとめよう、あつまろう - Togetter


何となく、最近よくコピペ改変されるこれを思い出させる黒歴史感。

23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/11 20:47:46 ID:2TLOe39oO [11/15回(携帯)]
くぅ〜疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

まどか「壁山が一位・・・?」 | ログ速@ニュー速VIP


まあこの辺を見ると、普通にネット営業の一環ってところなのかな。


ともあれ中の人才能あると思うぞ。

*1:サイゼリヤでもいいだろ!とか言ってる男は現実を見ろよ

最低賃金の撤廃について

はてなブックマーク - 最低賃金制の廃止について (内田樹の研究室)

人々が最低賃金を撤廃することに反対する理由は良く分かる。本能的に、自らの既得権益を守ろうとしているのだ。もっとも、それが機能しているように思うのは、あなたの賃金が、現在の最低賃金よりも上だからだ。


仮に、次の政権が、最低賃金を時給1000円に上げたとしよう。それでも、あなたにはあまり関係がない。時給900円あたりで働いているひとが何人か、クビになるだけだ。もっとも、そのうち何人かの雇用を維持するために(時給1000円を払うために)、あなたの給料がほんの少しだけ下げられるかもしれない。まあ誤差の範囲と言ったところだ。


やがて、最低賃金が時給2000円になった。時給2000円未満で働いていた人々のうち多くが、路頭に迷う。あなたは、経験を重ねることで、自分が2000円以上の時給を貰えるようになっていたことに感謝する。そして、もはや誰も、かつてのあなたのように、2000円未満の給料を貰いながら同じ経験を積むことはできない。つまり、あなたの職は安泰だ!


ところが、何を血迷ったのか、政府は最低賃金をなんと3000円にすると言い出した。残念ながらあなたはもはや働けない。時給2000円でいい、いや1500円でいいから雇って欲しいと言っても、まともな会社は法令違反を恐れて雇ってはくれない。(本当はあなたのスキルなら2000円は安い買い物なのだが) そしてあなたは、最低賃金を下げろというデモに参加することになる。


もちろん、こんなことは現実には起こらない。多くの人が職を失ってしまうような不人気な政策を、政府は取らないだろう。職を失うべきは、あなたではない。最低賃金付近で働いている、経験の少ない若年労働者なのである。


あなたにとって最良なのは、あなたの時給より少しばかり、最低賃金が下である場合だ。そうすれば、あなたの職を脅かすライバルたちを蹴落とせる。おそらく大多数の人にとって最低賃金は低すぎる。もっと上げてしかるべきだろう。


参考
第一生命経済研究所>熊野英生の金融市場の謎を解く「デフレは日本人の時給にも進んでいる 〜勤労者平均・時給2,228円は14年ぶりの低水準〜」(PDF)

エヴァQ(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q)見てきたので感想、それと「謎」について(ネタバレ若干あり?)

ネットで考察だのネタバレだのをちょくちょく見かけるようになり、spoilされる前に早く見に行かねばと思っていて、ようやく見ることができた。これで気軽にネットできるので安心。


映画を見ている間の印象は、新たな謎がいっぱい出てきて既視感(旧版を連想させるから)、というところ。だけど、つまらないなんてことはなかった。(カヲルくんとの絡みが若干間延びしていると思ったけど、もう一度見たらきっと違う印象だろう。)


自分が旧版を面白いと思った最大の理由は、ちりばめられた多くの謎が、そしてそれをどう解いていくのかというのが、興味深かったから。TV版最終話ではきっとすべての伏線が鮮やかに回収されるんだろうと思っていて、いやいや(旧)劇場版では、と思っていて。みんなそうだったよね? 結局のところ、後から他人の解説、考察を読んで、そこそこの納得と、ある程度の不満を残して、自分の中でエヴァは終わった。


だから、実のところ新劇場版に期待していたのは、旧版で残った謎に公式な見解を与えてくれないかなあ、というものだった。物語の流れが 旧版 → 序 → 破 → Q → ? となっていて、最後の「?」で旧版含めたこれまでの全てに納得がいく、というのが、思い描いていた理想だった。


でも現時点でそれはほぼ不可能だとわかってしまった。こんだけ新しいのでてきたら、厳しいでしょう。まあ元から無理な期待だとは思っていたんだけれど。


それで、

そこにはただ考察したい、考えたい、裏を読みたい、そしてネットに何か意見をぶち撒けたいという欲望しかありません。ひとつの作品を鑑賞しようとか、愛そうだとか、そういう気持ちはありません。

なぜこのつまらなさから目を背けるのか。 : エヴァQを褒めてる奴らに告ぐ。戦争だ。90年代に戻してやる。

という意見を読んだのだけど。自分は、自分で考察をしようとか裏を読もうとかは思わないんだよなあ。そんな大それたこと、一般人にはもはやできませんよ。素直に鑑賞して、よくわからないから他人の考えを聞くだけ。それを含めて楽しんでいるから、ここで謎豚と罵られている人、少なくとも自分は感謝しているよ。


次回作も見に行くし、みんなの考察も読むよ。また楽しませてください。

言葉の使い方

最近仕事もプライベートもやることが多くて忙しくて心が荒んできていて、どれぐらい荒んできているかというと2010年以来2年振りにはてなブックマークを始めてしまうぐらい。これはまずいので早く真人間になりたい。


心が荒んでいると、以前は気にもしなかった細かいことで感情を乱される。その最たるものが「言葉の使い方」で、言葉なんてものは移り変わっていくものだし自分だってテキトーに変な言葉遣いをしているにもかかわらず、時折、なんというか胸の裡がもやっとする。


2つだけ例を挙げる。1つはブクマしたこれで、


「原発即廃炉」を望む人達に聞きたいこと「覚悟はありますか」 - Togetter


この中に「リスクを享受」という表現が出てきて、別にこの表現そのものが間違っているとかいうわけじゃなくて、例えばリスクを取るのが大好きなリスク愛好家がいるとか、あるいはリスクと表裏一体のリターンのことを意味しているとか、リスクを取る余裕がある状況を享受しているという意味だとか、そうならいいんだけど、文脈から考えるとそうじゃなくて「甘受」って言ったほうがいいんじゃないかなあ、と割と長々と考えさせられてしまった。


もう1つは最近2回ぐらい見てどこで見たかは忘れてしまったので参照はできないけど、言葉の使い方って言うか説明の仕方の問題で、何か2つを示したときの「前者」と「後者」ってやつの話。


こんな感じ。


「バスの乗り方には2種類あります。後ろから乗る方法と、前から乗る方法です。前者の乗り方は……」


「私は彼を○○という渾名で呼んでいるが、以前はみんなから××と呼ばれていたらしい。前者の由来は……」


前者の例は位置関係の前後と、後者の例は時間関係の前後と一瞬混乱して認知的不協和が発生する気がした。

iPS細胞大戦

inspired by

@dqnchild2 記者の執拗な追求を受けた森口氏が会見の最中に注射器を取り出して「愚かな連中め!見せてやる、これがipsの力だ!」とか叫びながら自分の心臓に針をブッ刺して細胞注入、苦しみだしたかと思うとみるみる異形の怪物に変貌して、取材陣を蹴散らしつつ街に飛び出す様子がお茶の間に中継されないかなあ

http://twitter.com/dqnchild2/status/257628377790439425


街に飛び出し,破壊の限りを尽くす森口氏.その目は爛々と光り,もはや人の感情など残してはいない.ビルは倒壊し,車は踏み潰され,人々はパニックに陥り我先にと逃げ惑う.


だがその中にたった一人,逃げない者がいた.彼の名は,山中伸弥.あのノーベル医学賞受賞者,京都大学iPS細胞研究所所長その人であった.


「森口さん……ついに,iPS細胞の闇の力を使ってしまったのか」


その右手には,森口氏が使用したのと同じような注射器が握られていた.


「これ以上,iPS細胞による犠牲者を増やす訳にはいかない.私の命に替えても,君を止めてみせる!」


注射器を自らの心臓に近づけていく山中教授.


「やめてください,先生!」


突如声をかけたのは,山中教授の共同研究者,高橋和利講師であった.


「それを使えば,かつて先生が森口さんと同じ,闇の研究所に所属していたことが公になってしまいます!」


高橋講師が叫ぶ.


「仮に森口さんを倒せたとしても,今度は先生がマスコミの標的になります.読売新聞は生やさしい組織じゃない……きっと,ノーベル賞だって剥奪されてしまう!」


山中教授は,じっと高橋講師を見つめ,そして言った.


「高橋くん.君も知っての通り,私は昔,闇の研究所で森口さんと共同研究をしていた.iPS細胞の力に魅せられ,道徳やら倫理やらは全て蔑ろにしていた.自分たちの体に改造を施しもした.


 だが,ある時気づいたんだ.iPS細胞はあまりにも強力だ.だからこそ,決して悪の為に使われるべきではない,と.だから,闇の研究所を逃げ出した.それ以来,常に命の危険に晒されながら,独自で研究を続けてきた……どうすればこの力を正義の為に活かせるのか,それだけを考えながら」


山中教授は,今一度,注射器を自らの心臓に近づけた.


「正しいことのためにiPS細胞を使う,それが私の研究の目的だ.そして今,人々が苦しんでいる.それを止められるのは,私しかいないんだ!」


「先生!」


心臓にiPS細胞を注入するや,山中教授の体は――森口氏と同じく――異形の怪物へと変貌した.だが,その目には,理性の光が宿ったままだった.


(続かない)