言葉の使い方

最近仕事もプライベートもやることが多くて忙しくて心が荒んできていて、どれぐらい荒んできているかというと2010年以来2年振りにはてなブックマークを始めてしまうぐらい。これはまずいので早く真人間になりたい。


心が荒んでいると、以前は気にもしなかった細かいことで感情を乱される。その最たるものが「言葉の使い方」で、言葉なんてものは移り変わっていくものだし自分だってテキトーに変な言葉遣いをしているにもかかわらず、時折、なんというか胸の裡がもやっとする。


2つだけ例を挙げる。1つはブクマしたこれで、


「原発即廃炉」を望む人達に聞きたいこと「覚悟はありますか」 - Togetter


この中に「リスクを享受」という表現が出てきて、別にこの表現そのものが間違っているとかいうわけじゃなくて、例えばリスクを取るのが大好きなリスク愛好家がいるとか、あるいはリスクと表裏一体のリターンのことを意味しているとか、リスクを取る余裕がある状況を享受しているという意味だとか、そうならいいんだけど、文脈から考えるとそうじゃなくて「甘受」って言ったほうがいいんじゃないかなあ、と割と長々と考えさせられてしまった。


もう1つは最近2回ぐらい見てどこで見たかは忘れてしまったので参照はできないけど、言葉の使い方って言うか説明の仕方の問題で、何か2つを示したときの「前者」と「後者」ってやつの話。


こんな感じ。


「バスの乗り方には2種類あります。後ろから乗る方法と、前から乗る方法です。前者の乗り方は……」


「私は彼を○○という渾名で呼んでいるが、以前はみんなから××と呼ばれていたらしい。前者の由来は……」


前者の例は位置関係の前後と、後者の例は時間関係の前後と一瞬混乱して認知的不協和が発生する気がした。