香山リカさんは無能だからこそ切り捨ててはいけない

いま、香山リカ女史の無能さがヤバい: やまもといちろうBLOG(ブログ)

香山リカさんを「無能」と切り捨ててしまうことへの違和感 - 琥珀色の戯言

香山リカ女史は「無能」として橋下論争では切り捨てるべき&お詫びと訂正: やまもといちろうBLOG(ブログ)


橋下さんの政策って基本的に無駄を切り捨てていこうって話じゃないですか.とりあえず,何が無駄で何が無駄でないかとか,その先にどういう理想の状態があるのかとか,その辺に議論の余地があるっていうのは置いておいて.


で,色々と無駄だと言われたものを,いや無駄じゃないって言うのを反橋下陣営の主張だとすると,是々非々考えてきっちり論破しないといけないわけですが,それができない以上,そもそもそうやって無駄なものを切り捨てるということ自体ダメ,という主張になってしまうわけで,したがって香山リカさんが無能だろうと何だろうと,いや無能だからこそ,切り捨てるなんて発想は橋下さん側に与することになってしまうので,ダメだと思うです.

「こちらラーメンになります」「え,これからラーメンになるの?」


ラーメン屋にて.となりのテーブルの会話.


店員「こちらラーメンになります」


客「え,これからラーメンになるの?」


客がニヤニヤしてる.


いや,その日本語にイラッとする気持ちはわからないでもない.


でも何ていうのかな,そうやって店員相手に揚げ足取りみたいなことして楽しいか?


一瞬の沈黙の後,店員はこう言った.


「いえ,今まさに,なったところです.厨房で作られ,私が運んで参りました.そして,お客様のテーブルに載せて初めて,お客様に召し上がって頂ける『ラーメン』になりました.その途中のものを,お客様に召し上がって頂くことはできません.お客様に召し上がって頂けないものは,私共のお出しする『ラーメン』ではありません」


客は二の句が継げなかった.


まあ,確かにテーブルに置きながら言ってたかも.


……以上,創作でした.


inspired by
http://d.hatena.ne.jp/a_ki_su_te_no/20090901/p1
http://www.zwei-inc.co.jp/skadog/kuso_page/framenarimasu.html

掛け算の順番には意味があるに決まっている

小学校の掛け算の授業では、順序に意味があるらしい。 - enomoto-2009の日記

【最短理解でもなんでもない】なぜ5×3ではなく3×5なのか【大幅書き直し中】

【ゆっくり理解】なぜ3×5で正答で、5×3が小2のテストでは誤答なのか


この問題を,子供に掛け算をいかに教えるか,という観点で考えると,2つの方法が論じられているのがわかる.


(A) 掛け算を教えるために,個数や「1皿あたり」といった概念と結びつける


(B) (A)を子供が理解しているか確かめるために,掛け算の「順番」という決まりごとを使う


(A)の有用性に疑問を持つ人間はいないだろう.これぐらい理解できていなければ,後々の日常生活に支障を来たす.バカをバカのまま育てたら困るのは皆同じだ.


問題は(B)である.


この方法は,一見明らかに筋が悪い.数学の世界では通用しないローカルルールであり,将来的には忘れてしまって何の支障もない.

子供が(A)を理解しているかは(A)をそのまま問えば分かることである.数字の後ろに,[個]やら[皿]やらを付けて式を書かせる,というのも,「順番」よりは良いアイディアだ.


それでもあえて「順番」を使うと言うなら,次のように,(A)で教わった以外の知識,能力が,生徒側に必要となる.


(1) 生徒は,(A)を理解しているしていないとは別に,「順番そのもの」を暗記する必要がある.


(2) 順番を変えても答えは変わらないと理解している生徒はさらに,答えを得るにはどっちを先にしてどっちを後にしても構わないのだが,とにかく「かけられる数」が先*1,と決まっているのでそれに従うべき,ということを理解する必要がある.


(3) そして,文章題で「掛け算の式」を問われたときは,上記知識を全て理解しているのだということを,掛け算の順番を以って披瀝せねばならないのだと納得する必要がある.


ここで「(A)の概念さえ理解していれば,掛け算の順番などどうでもいい」と思っている人に,考えて欲しい.わざわざ(B)という方法を用いて,ここまでの複雑な知識体系を教え込んでいる理由は何か?


それは,「有能な奴隷」を効率的に育てるためだ.


将来役に立たない知識体系を尤もらしく教え込み,それに従うことに疑問を持つ生徒を焙り出し,再教育するのに大変有用なのである.

順番が違うのでバツをつけた子には後でフォローする,というのは,つまりそういうことだ.生徒にヒアリングして,(A)を理解していたら○をあげる,などと言う.(A)はどっちにしろ教え込まなければならないので,それはそうだ.が,その後で,「じゃあ,次のテストからも,順番がどうなってても僕には○をくれますか?」と聞かれてYESと応じる教師はいないだろう.理解しているのなら順番通りに書け,と指導するはずだ.


どうしても納得できない生徒は,(A)を理解していようと落ちこぼれて構わない.有能ではあるが,奴隷にはなれそうにないからだ.


この方法が巧妙なのは,教える側でさえ,生徒に良かれと思ってやっていることだ.交換可能だけど意味があることだから今はあえてこう教えることで生徒が概念をよく理解できて,みたいに思い込まされ,そのまま善意で教えているのだ.おそらく自分が小学校のときは,よくできる生徒だったのだろう.


二つの数の掛け算の順番などという,1bitの情報量しか持たない話でここまでのことができるのだ.これ以上効率の良い教え方があるだろうか?


そして学校教育というものには,こうしたギミックが随所に仕込まれている.でも,決してどこにも明記されていない.指導要領とやらにも書かれてはいない.当たり前である.書かれていないそれを読み取る力を持ち,その建前を充分理解したうえで上位者の期待通りに振舞うことのできる人間にのみ,それを書くことが可能なのだから.

*1:逆か?どーでもいいけど

参政権など与えるべきではない


「で、メリットはなんですか?」 - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。


「私にはあなたの自由を侵害する権利があるので,あなたにも私の自由を侵害する権利を与えましょう」というのはおかしい.


「私には,あなたが私の自由を侵害する権利など無いのと同様に,あなたの自由を侵害する権利など無い」と言うのが望ましい姿だ.


メリットだのデメリットだのという問題ではない.

「価値があるサイト」とは?

価値というのは人それぞれであるとか何とか,寝言は言わない.答えは明白.


「価値があるサイト」とは,「検索エンジンで上位表示されるサイト」のことである.


……少なくとも,今のところは.


テンプレサイトで、働く必要がないくらい儲ける方法はてブコメントから引用.

sin5 そんな楽してるわけでもないし、悪いことでもない。詰まらないことではあるけど。これが儲かってしまう仕組みが変わるべき。どのくらい儲かるか皆やってみたらいい。そしたらGoogleが本気出してくれるかも。

progd 金儲け「だけ」が目当てでサイトを作ることがそんなに悪いかな?問題は、アフィや広告に「利用者に多くの価値を提供するほど儲かる」という仕組みが無く、「無価値なサイトでも小手先のテクで儲かる」状態であること


Googleでも,Googleの「次」でもいい.

むしろ「次」が,上のコメントような視点で問題を解決する企業として出てきてくれたら,嬉しいな.

「ばななワイン持込」について

タイトルはREVさんのタグから拝借しました.

平和な感じがする話題で良いですが,ここまで色々言及されることになった理由は,「ばななさんの「特別扱いしろ」が不快」に書いてあることに多くの人が同意するからだろう.

それはともかく,発端の記事活字中毒R。-よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」に引用されているばななの行動は,私もダメだと思う.


その代わりに,こういうのはどうだろうか?

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店長の説教を聞き流しながら,ばななはおもむろに携帯電話を取り出して,あちこちへ電話をかけ始める.

やがて目当ての人へと辿りついたばななは,その人と少しばかり会話を交わした後,電話を店長に差し出した.


仏頂面で電話を受け取った店長の顔が,急速に青くなる.

電話の向こうで店長を激しく叱りつけているのは,このチェーン店の社長だった.

ばななは,仕事の上で持っているかなりの人脈を使って社長に連絡を取り,事の次第を訴えたのだった.


ばななのかなりの人脈にかかっては,居酒屋チェーンの社長など,ひとたまりもない.

なにしろそのかなりの人脈は,ばななたちのちょっと異様な年齢層やルックスや話し方を見てすぐに持っていることがわかるはずのものなのだ.

哀れ社長は,相手に非があろうがなかろうが,ひたすら店長を責め続けることしかできなかった.


平身低頭謝り続ける店長を肴に,ばななたちは,これからしばらく海外に行く人が以前海外で買ってきたデザートワイン(自分の送別会に自分のみやげを供出)に舌鼓を打ったとさ.めでたしめでたし.

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