最低賃金を上げるべきでない4つの理由
「Four Reasons Not to Raise the Minimum Wage」より。
職が失われることになるから
― 職が失われるというエビデンスは、最低賃金導入初期から現在に至るまで確認されている
- 1938年に導入された25セントという最低賃金は、大幅な失業を生み出した。
- 近年、アメリカ領サモアにて実施された最低賃金引き上げの経済的影響は大きく、オバマ大統領は引き上げ実施を保留する法案に署名することになった。
- David NeumarkとWilliam Wascherによって2006年に行われた、最低賃金に関する100を超える研究の調査によれば、約2/3の割合で就業率にネガティブな効果が認められた。
- Joseph SabiaとRichard Burkhauserは、2010年に次のような推定を行っている。:「連邦政府が最低賃金を時給9.50ドルに引き上げた場合、130万近くの職が失われる」
スキルの低い労働者にとって害となるから
貧困の減少にほとんど効果がないから
― エビデンスは、最低賃金が貧困を減少させないことを示唆している
- Mark Wilsonによる2012年の調査によれば、前回の連邦政府による時給5.15ドルから7.25ドルへの最低賃金の引き上げの恩恵に浴することができた貧困家庭の労働者は15%だけだった。今日、最低賃金が時給9.50ドルに引き上げられた場合、恩恵に浴することができるのはわずか11%である。
- Wilsonによる2012年の調査はこう述べている:「1995年から、8つの研究が最低賃金による収入と貧困への効果を検証しているが、1つを除く全ての研究において、過去の最低賃金の上昇は貧困に対して何の効果もなかったと結論づけられている」
- Wilsonによる2012年の調査はこう述べている:「最近の1つの学術的研究によれば、2003年から2007年に行われた州および連邦政府の最低賃金引き上げは、州の貧困率に対して効果がなかった」