恋愛について,あるいは恋愛ではない何かについて
彼女がいるのにメールなんかしちゃってすみませんでした,と言われた.
そのほかにもいろいろと経緯を聞いたが,まあずいぶんと舞い上がりやすいタイプのようだ.
私としては,迷惑ではなかった,むしろ嬉しかった,と慰めるしかなかった.
その後,メールは来ていない.
彼女との関係は,お互いに店で会釈をする,それだけに戻った.
非常に残念である.
もっとゆっくりと何かしてくれればよかったのに.
お前らのような非モテには,
彼女が私に壷だの英語教材だのラッセンの版画だのを売りつけようとしていたのだろう,
としか思えないだろうが,
そしてお前らにとっての現実とはそういうものなのだろうが,
また私にとっての現実もそうであれば多少は気持ちもラクになってこの話を引っ張ることもできるのだが,
誰にとっても大変残念なことに,
実際にはそうではない.
恋愛をするなら、テーブルの上に手持ちのプライドをそっくり置いて、それを賭け金にしないとゲームには参加すらできないのである。
あの子みたいにかわいくなれたら - 空中キャンプ
もちろん,そんなことはない.
そう思っている人は,「恋愛」というものを内心そのように定義しているだけであろう.
「そうでなければ恋愛とは呼べない!」「そうであってこその恋愛だ!」と言う風に.
定義は自由にすればいい.
ただ,私は掛け金を相手に明かしたことはほとんど無いし,
ましてそれをすべてテーブルに置いたことなど,人生で唯一度しか無い.
常に一対一の勝負を続けている人には理解できないことなのかもしれないが.
そう,私は今まで幾人かの女性に,それなりに酷いと言われることをしてきた.
独占欲というのは人間の自然な欲望の一つらしい.
今回彼女に対してその酷いことをしようとしなかった理由は,
嘘などついたら彼女に悪いと思ったから,ではない.
要は,勇気がないんでしょ? と言われれば,そうだと答えざるを得ないかも知れない.
darkgirl 男が浮気をするのは仕方が無い。女性に比べるとまだ動物の域を出ていないのだから頭で考えるより先に体が反応してしまうということ。
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私は,多少なりとも人間に近づいている,ということだろうか.
今日も,レジ打ちをしてくれたのは彼女だった.
メールアドレスと携帯番号,それと多少の個人情報を知っている人間に接客してもらうことを恋愛とは呼ばない,それには私も同意する.