男の浮気がバレやすいのは女の勘が鋭いからではない

(隠蔽工作の巧拙は、ここでは置いておく。つまり以下は全て同じような隠蔽工作が行われた後の話。)


男の浮気がバレやすいのは、女に比べ、男が「後ろめたさ」を感じやすいようにできているからだ。


女は浮気をしても、それを自己の内面において正当化することに長けている。例えば、「彼氏が私を満足させられないから悪い」とか「彼氏だってきっと別の子と遊んでるんだから、私も少しぐらい遊んで当然」とか、そんな感じだ。


一方、男は生来浮気をする生き物であるが故に、浮気をしたときには「本能を抑えられなかった」「動物のように行動してしまった」という風に罪悪感を覚えることが多い。彼女の前でこの罪悪感を消せずにいることが、浮気の疑惑を生む原因となる。

また、男はしばしば論理的に考える必要の無いものを論理的に考えようとする。浮気しちゃったらしちゃったんだからその意義だの善悪だの考えてもどうしようもないのに、それを考えずにはいられないのだ。

そういう意味で、罪悪感を感じずに女をとっかえひっかえする男の浮気ほど、バレにくいと言える。


では、普通の男はどうすればいいのか。私からのおすすめは「自分は浮気をしなかった」と思い込む努力をすること、これだ。

例えば、今日は夕方に友達から電話があってテニスに誘われて帰りに一緒にご飯を食べてきた、という言い訳を考えたとしよう。その際には、なるべくリアルにその状況を思い浮かべる。

友達は具体的に誰々で、電話があったのは何時何分で、これこれこういう会話をし、それから三十分後に家を出て、テニスコートに到着し、テニスではショートラリーから始めてストローク、ボレー、サーブをやった後に試合形式の練習をして勝敗がどうで、練習後はテニスコートそばのバーミヤン天津飯を食って、云々。

これを、リアリティを持たせながら頭の中で何度も何度も繰り返すことにより、無意識下で脳に「本当にテニスに行ったのだ」と思い込ませるのだ。(実際、全ての内容を彼女に話す必要は無い。というよりも話さなくていい。そう、聞かれてもいないのにベラベラ喋ってはいけない。)

このように、「浮気の事を考えているのにもかかわらず自己正当化を行う」という女のような真似はできない代わりに、後ろめたさや罪悪感を小さくすることを考えるべきなのだ。




……っていうお話を考えました。現実に即している自信は全くありませんが、すがるものが何も無いのもアレなので、とりあえず脳内シミュレーションしておきます。隠蔽工作については多分大丈夫だと思います。