言葉は重くあるべきか

( ;^ω^)<へいわぼけ: 2ch内の誹謗中傷が元で自殺?

はてなブックマーク - ( ;^ω^)<へいわぼけ: 2ch内の誹謗中傷が元で自殺?


言葉が軽い、というはてブコメントがあった。

これは、たとえば「死ね」というような言葉を、軽々しくネット(この場合は2ch)に書き込むな、という意も含んでいるのではないかと思う。


が、私はあえて、そのような言葉は軽々しく書かれているのだから別に構わない、という考えの方を広めるべきだと言いたい。


無論、言葉はこの事例のように人を傷つけ時に殺しもする、だからこそ軽い気持ちで書き込んではいけないのだ、という主張は理解できる。

だが、ネット上の言葉なんてものは、テレビや新聞などと同じく、あるいはそれよりもさらに軽く、信頼に足るものではないのだから、当人も周囲の人間も信じるべきでも気にするべきでもない、とした方がよいと私は思う。

重くあるべき言葉であるからこそ、重く受け止めなければならない、という誤解が、幾多の悲劇を生んでいるのではないだろうか。


そして、私が本当に危惧するのは、言葉は重くあるべき、だけで終わらず、「だからネットは実名制にすべき」とか、そういう話が現実味を帯びてくるのではないか、ということである。いや、別にネットは実名制にすべきという主張をすることは構わないし、実際にネットが実名制になってもそれはそれで仕方がない。唯一問題なのは、それが法規制という、政府による強制力を背景に実施されること、である。


どんな言葉を発するかは発する側の自由であり、それをどう受け取るかは受け取る側の自由であると言う原理をこそ、軽く扱わないで欲しいと思う。