痴漢加害に対する想像力

痴漢被害の防止と痴漢冤罪の防止が仮にトレードオフの関係にあると信じられているのならば,

対立構図で語られてしまいがちなのはわからなくもない.

利便性や司法制度という軸を加えて,技術論でもっと議論すべきと個人的には思う.


一方で,男性は痴漢被害に対する想像力を働かせてみよう,というようなエントリがあった.

痴漢被害に対する想像力 - シートン俗物記


こういったことを想像してみるのはもちろん良いことだろう.


と同時に,「痴漢加害」に対する男の感覚を,女性が想像できるのかどうかには興味がある.


「大部分の男性が痴漢をしようなどとは考えたこともない」というのは真実であろうと思う.

この私ですら考えたことはない.


だが,女性に触れたいという感覚は本能的に備わっているものだと思うし,

それはどこまで痴漢加害者のそれと異なるのかというとはっきりとはわからない.


強調しておきたいのは,痴漢したいけど我慢している,というわけではないことだ.

繰り返すがそんなことは「考えたこともない」のだ.



私は,満員電車は男女別にすべきだと思う.

それは痴漢被害防止のためだけではないし,痴漢冤罪防止のためだけでもない.

ただし,自分がいつか加害者になってしまうと恐れているから,ではない.

その感覚は,女性に想像できるのだろうか.