行政機関は潰れない

行政機関が潰れないのは誰かが与えた既得権でも特権でもない。民間と異なり、「誰かがやらなくてはならない」仕事だからなくならないだけの話である。

「民間であれば破綻」? (Dead Letter Blog)


行政機関が潰れないのはそれが本当に「誰かがやらなくてはならない仕事」だから,ではない.


行政機関の行う「民間では行えない仕事」は,それによって得をする人間が存在し,そしてその人間が民主制政治というゲームで勝利を収め続けている限り,なくなることはない.

そのゲームとは,いかに多くの人間にそれが「誰かがやらねばならない仕事」であると信じ込ませるかを競うものである.


そう信じ込まされた人間は,その仕事が遂行されることは,自分たちのみならず多くの人間の幸福に繋がる,と考える.

その仕事のために割り当てられた予算は,必ず使い切るべきだ.もし歳入が足りなければ借金をするべきだ.人員や設備などの規模は断固維持すべきだ.なぜならその仕事は,「誰かがやらねばならない仕事」なのだから.

そしてその仕事は「民間では不可能」なのだから.