スパムと検索サイトの間とその周辺

スパムが世界をつまらなくするとかインターネットをゴミ箱にするとかいう表現。それは正しいのだろうが、別の見方も存在する。

スパムサイト*1が手を変え品を変え増殖し続ける一方で、われわれがそれを意識せずにいられるよう、検索エンジンの技術は常に研鑽され、高度化されている。

スパムを駆逐することは検索エンジンの重要な使命であることは間違いない。逆に言えば、スパムが無ければ検索エンジンと言うものは存在し得なかったはずだ。

仮にインターネットの全てのウェブページがちゃんとしたコンテンツを持ち、行儀良く構造化されていたとしたら。たとえばGoogleという会社は、ここまで躍進していただろうか？

控えめに言っても、スパムはウェブのダイナミズムを生み出す一因になっているのである。

無論、無為ないたちごっこである、と断ずることは可能だ。

ただ、Googleの（小額）株主としては、ある意味スパムサイト作成者には感謝すべきであるような気もしている。

*1:ここで言ってるのはコンテンツの無いウェブサイトのこと