仕事のできない人


会社に仕事のできない人がいて、普段は普通の人だし感情的にどうということは無いのだがやはり一緒に仕事をするとイライラすることがある。


これがまた一緒に仕事をしている中ではかなり上の職位にいる人で、なんで彼がそのポジションにいるのか、我々より高い給料を貰っているのか、当事者は誰もわからないのである。


だけど彼には仕事をしようという気はあって、それはその辺にごろごろいる出世ルートから外れて退職を待つことだけが仕事のくせに高給取りな老人どもとは違い、ある意味好感が持てることは確かだ。


ただ、迷惑度合いから考えるとおそらく、彼は何もしてくれない方がいい。下手にでしゃばられるとこちらとしても仕事を与える必要があって、例えば指示を出させたり、その指示をうまいこと無視したりといったそれ相応の対応をせねばならないし、それだけで無駄なリソースを使う。


若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)」なんかを読むと、俺たちは無能な年寄りに高給を払うために働いているわけじゃないてめえら自分でもっと働けという気になるが、実際に無能に働かれるともっと困るという現実に身震いがする。


「勤勉はバカの埋め合わせにはならない。勤勉なバカほど始末の悪いものは無い」と書いたのは北杜夫だったか、他の人の言葉を紹介しただけのような気もするが、至言だ。