所詮、女は顔で男を選ぶ

「所詮、女は顔で男を選ぶんだよ!」と言っている男の子は、まず自分の父ちゃんの顔をよく見るべき

10月16日のエントリ「『所詮、女は顔で男を選ぶんだよ!』と言っている男の子は、まず自分の父ちゃんの顔をよく見るべき」についてタネ明かし


おそらく意図的に語られていないのは、「顔で選ぶこと」の定義だ。


私が、今日の晩ごはん何にしよっかなーと考えるとき、その選択基準として、当然「値段」がある。

無論、私は値段「だけ」で晩ごはんを選んでいるわけではない。しかし、値段で選んでいないわけでもない。同じ量と質のごはんならば当然、値段の安い方を選ぶからである。つまり、値段は選択基準のひとつなのだ。

別の言い方をすれば、選択のトレードオフ関係に値段が組み入れられているのである。各基準をどの程度重視するかは人によって、あるいは状況によって異なる。

ともあれ重要なのは、値段はそれ単体で独立した選択基準ではないということだ*1


さて、「顔で選ぶ」も、この類のものとして定義してみる。つまり「顔で選ぶこと」とは、恋愛や結婚の相手を選択する基準のひとつとして「顔」が採用されていること、とみなすのだ。この定義に異論があるだろうか。

「顔だけで選ぶ」とは言っていないのだから、これはこれで構わないだろう。

そして、この定義に従えば、「所詮、女は顔で男を選ぶ」という主張は、間違いではなかろう。顔が全く選択基準に入っていない女がいたら是非ともお目にかかりたい。いや別に私はお目にかからなくていい。むしろお前らに紹介してやりたい。


さて次は、世代間差があるかどうか、だ。


上記定義から、世代間で差があるとはつまり、選択基準のひとつである顔の重要性が世代によって変化している、さらに文脈から考えれば、新しい世代になるにつれて顔の重要性が増している、と言い換えることができるだろう。

このエントリはつまりそれを主張しているのだと私は理解した。


さて、ここまで来たら、あとは簡単だ。例えば資生堂の男性向け化粧品の人口比売上高なり何なりを調べてもいいのだが*2、その前に今一度、自分の父ちゃんの顔をよく見てほしい。この顔で結婚できた事実。そして何より、同じような顔をしたお前らが、結婚や恋愛どころか、異性との接触すらまともにできない事実。現在観察できる、あまりに残酷な事実。


……結論は、各個人の心の中に留めておいてもらいたい。

*1:1食1億円とかいう場合は別だ

*2:調べたくない