無駄な努力、無駄な苦労

努力だの何だのが個人個人に合っているかどうか、という話をしたが、

実際のところその努力の方向がその人にとって効率的なのかどうか、という問題は確かにある。


苦労は必ず報われる教の人と実際はうまくやった人間だけがうまく行く件について - orangestarの日記


無駄な努力はしない方がいい、と断ずるのは、とても簡単なことだ。


その努力をする以前であれば。


しかし、人が今までしてきた努力、苦労といったものを無駄であったと思うことは、当人にとって大変に困難だ。


たとえば、長期のローンを組んで持ち家を買った人が、家を買ったことを後悔することは非常に難しい。そのローンを払い込んできた期間が長ければ長いほど、難しい。

生活レベルを落とし、あらゆる贅沢を諦め、傍から見ればまるで住宅ローンの奴隷のように見えたとしても、当人は「家を買ってよかった」と言うに違いない。


ただ、効率的に生きるか否か、というのも人の好みではある。


もっと言うと、好みを満たすことこそが結局は効率につながる。


他人の好みをとやかく言うのは、私はあまり好きではない。