富の再分配について

ただ、「政府の失敗は避けられない」という前提で「諦めろ」と言ってまわるよりは、「可能だ」という前提でその方法を考える、という方が、ずっと建設的な感じはするね。だから、言っておこう。──「簡単で別の姿の世界」は可能だ。可能だと思えない奴は黙るか、さもなければ「貧乏人は死ね」と本音で語れ。

モジモジ君の日記。みたいな。 - お金のない人に財やサービスを届けるにはどうしたらいいのか


「不可能だ」という前提でその方法を考える(諦めろと言ってまわるのではなく)、というのも同様に建設的だし、ずっと現実的な感じがする。


富の再分配は政府を通さなくてもできる。と言うより、政府を通さないほうが、より多くの人にとって、より良く、分配できる。


つまり、「貧乏人は死ね」というのは多くの人の本音ではない、と私は信じている。


であるからこそ、富の再分配はまがりなりにも今まで行われてきた。


しかしそれがうまく行っていない原因は、われわれが政府に向かって「真面目にやれ」と言わないことではない、と私は思っている。もちろん、真面目にやらなくていい、ということでもない。単に「やるな」と言うべきなのだ。