満員電車って


働いていて、自分が「非人間的な扱いをされている」と感じる瞬間ってのが3つある。


まず職場での昼食。同じ建物から大勢の人間が毎日同じ時間に吐き出され、食堂へと向い、並んで飯を受け取り、並んで食い、また並んで精算を済ませる。その間わずか30分。囚人の気分。


それから、国際線エコノミーでの機内食。決まった時間にほぼ決まったメニューのまずい飯を食わされ、またその間は席の移動もままならず、片づけが終わるまではトイレに行くのもはばかられる。ブロイラーの気分。


そして、満員電車。有無を言わさず移動する狭い箱の中に無理矢理押し込まれて、目的地までひたすら耐える。本を読めないどころか、身動きすら自由にできない。出荷される豚の気分。


さて、

同駅は無人駅で、運転士がデッキ付近の乗客に車内奥に詰めるよう放送したが、高校生らは移動せず、発車時刻となったため客を残したまま出発したという。

北海道新聞 秩父別駅 客26人乗れぬまま発車 JR運転士「奥に詰めて」 デッキの高校生ら動かず

の件。

中の乗客は、最前列の人以外は、動けないんですから、動きたくても動けません。そして最前列の人は、後ろの状況がわかりませんから、「奥に詰めろ」といわれても、自分が奥に移動すればいいんだなとは、なかなか理解できません。

地下室のスパイダー - 満員電車


という意見もあるようだが、都会の人間は「問答無用で後ろから押し込みゃいいじゃんか」と思うのだろう。「奥に詰めろ」とか悠長に言葉で言ってんじゃねえと。実際それが日常的に行われているし。

これは、マナーの善し悪しの問題ではありません。


乗る人間は、がんばって押すのがマナー。



・・・・・・なんという異常さ。