株のはなし

株必勝法を実践してみる 絵文録ことのは 2006/10/24


これはほとんどの零細個人投資家にとってはほぼ正しい。これから株をやってみようなんて思っているひとはよくよく考えるべき。

ただ、株式市場参入者が減るというのは私にとってはまずいことなので、若干反論。

しかし、株取引のようにお金の増減だけしか価値基準がない場合、確実にWIN-LOSEの関係になる。他人に損をさせなければ、自分は勝てないのである。他人を蹴落とすことが唯一の自分の利益になるのである。

なんと殺伐とした世界だろうか。少なくとも私はそういう世界に自ら飛び込んでいきたいとは思わない。


「お金の増減」以外の価値基準として見落としているのは「期間」だ。同じ額だけ増える(減る)場合でも、それにどれだけの期間がかかったのかというのが実は非常に重要である。

それを考えたときには「確実にWIN-LOSEの関係になる」というわけではない。


金利を取ってお金を貸す場合を考えると簡単だ。借りた方は必ず金利分だけ損をするから敗者か? 貸した方は必ず金利分だけ得をするから勝者か?

そんなことはない。双方意図通りの取引が成立したならば、それがWIN-WINの関係であることはすぐにわかるはずだ。


株式市場の役割の一つは「リスクの交換」だ。今すぐ現金が必要な人とそうでない人、両者の間で取引が為される場合に、その金額だけを見てはいけない。双方のリスク許容度も同時に考えるべきなのである。


ただし、リスクを完全に見積もることは不可能なのでやっぱり株はギャンブルだ。ということで騙されないようにしましょう。