ラノベのヒロインは全てツンデレである
「涼宮ハルヒの憂鬱」という言葉をネットでよく見かけるようになってから随分と経ち、俺としてはまあ今まで特にどうということもなかったのだが、なぜかこの三連休を利用してそのアニメを観てみることにした。
三連休を利用して、と言っても実際には全十四話を某youtubeで一晩で一気に観てしまった。
何これ面白いじゃん。
ヒロインの涼宮ハルヒがイタい言動を取るツンデレであるというのは事前知識としてネットで仕入れていて(ふと見かけて覚えていただけで、意図して調べたわけではない)、そういう女は全く俺の好みではないのだが観終わったらハルヒかわいいよハルヒ。
っつーか強気で高飛車で男に興味の無い振りしてるくせして男に対する願望及び妄想が登場人物にも視聴者にも完全にバレバレというおそらくはありふれたシチュエーションがこんなにも萌えるものとは夢にも思わなかった。
感想(?)はこれぐらいにして。このアニメの原作は、ライトノベル=ラノベというものらしい。
ライトノベルなんてジャンルの本を読んだことはなかったが、ちょっと調べたら昔は「ジュヴナイル」とも呼ばれていたとのことで、その言葉を昔読んだ本の解説で見かけたことを思い出した。
その本というのは「ふしぎの海のナディア」のノベライズ版で、そうかあれは今で言うところのラノベだったのか、と思った。ともあれ、俺が読んだラノベはこれ一冊だと思う。
そこでふと気がついたわけだが、「ふしぎの海のナディア」のヒロインであるナディアも、まごうことなきツンデレであった。俺がたまさか興味を持った二冊のラノベのヒロインが二人ともツンデレである、ということは果たして偶然だろうか。
もしやこれは偶然ではなく、実はラノベのヒロインは全てツンデレなのではないだろうか。
この疑問を統計的に検定してみた。
ラノベのヒロインがツンデレである確率を1とする帰無仮説を立てて二項検定を行う。「R」をWEB上で実行できるこのページで「binom.test(2,2,p=1)」と入力すると、p値はTRUEと出る。これがどういう意味かは置いておいて結論を言うと、信頼率0.95でこの仮説は棄却できないということになる。
つまり、ラノベのヒロインは全てツンデレであるという仮説は間違いであるとは言えない、という結果が導かれたのである。
ちなみに「ゼロの使い魔」とか言うラノベも流行っておるようで、仮にそのヒロインがツンデレだとするとこれはもうますますラノベのヒロインは全てツンデレであるという仮説が正しいのではないかということになるが、まあ実のところ非常にどうでもいい話なのでこの辺で終わりにしようと思う。